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■Prologue

 僕は泣いていた。
 悔しくて。悲しくて。惨めで。
 当たり前のものが当たり前でない理不尽な現実が許せなくて。
『ははっ! 泣いてやんの!』 『よえ〜な〜!』 『ばっかじゃねーのー?』
 うるさい。僕だって、好きでこんな境遇になった訳じゃないんだ。
 僕が悪い訳じゃないんだ。
 なのにどうして僕がこんな目に合うんだ。
 ちくしょう……ちくしょう!
「……どうしたの?」
 誰かの声がする。
 多分、かーさんの声。
 一人公園のブランコを揺らす僕を迎えに来たんだろう。
「ねえ、かーさん」
 いつもは泣き顔を見せたくないから顔を見ないようにするんだけど、この日はじっと
 かーさんの顔を見て聞いてみた。
 多分、聞いちゃいけないのに。
「どうして、僕にはおとーさんがいないのかな?」
 かーさんはそれを聞いた途端今まで見た事のないような、悲しい顔をした。
 やっぱり言わなきゃよかった……
「そうね……」
 でも、かーさんはすぐいつものかーさんの顔になった。
 よかった。あんなかーさんの顔、見たくない。
「きっと、大人になったらわかるよ」
「えっ?」
「祐一がさ、大人になったら、判るんじゃないかな」
 かーさんは優しい声でそう言った。
 だから。
 その日、その時、僕は初めて、この疑問を口にした。
「……大人って、何なの?」




■第一章 【ミルクセーキとアイスコーヒー】


第01節 第02節 第03節

■第二章 【試験って聞くと試験管割りたくなるよね】


第01節 第02節 第03節 第04節

■第三章 【緑と縁と密林と蜜月】


第01節 第02節 第03節 第04節 第05節

■第四章 【漢たちの挽歌】


第01節 第02節 第03節

■第五章 【男は度胸】


第01節 第02節 第03節

■第六章 【フラれてやんの(笑)】


第01節 第02節 第03節

■第七章 【僕と『僕』】


第01節 第02節 第03節 第04節

■Epilogue


エピローグ 〜Like a Milkshake〜





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