ISEKAIBANNER.JPG - 8,304BYTES



■Prologue

 気が付くと――――僕は一人、見た事もない場所にいた。
 ここは何処?
 覚えてないんじゃない。
 知らない。
 こんなところ、見た事がない。
 遠くには山が見える。
 幾つか連なった、高い山。
 その隙間から、何か見える。
 あれは何だろう。
 学校?
 何となく、そう見える。
 でも、僕はこんな景色は知らない。
 だって、ついさっきまで僕は――――おうちでお友達と遊んでたから。
 どうして急に、こんなところにいるんだろう。
 途中で眠って、勝手に連れて来られたんだろうか?
 そうかもしれない。
 だって、僕のお父さんもお母さんも、そう言う事をする人達だから。
 イタズラ。
 そう思いたいけど、でもそうじゃないかもしれないって言う気持ちの方が強かった。
 だから僕は、急に怖くなった。
 これからどうすれば良いんだろう。
 電車に乗ろうにも、お金がない。
 お金を持ってないと、電車には乗れないんだ。
 タクシーはもっとお金がかかる。
 それに、タクシーは病気になった時しか乗っちゃいけないって言われてるし。
 僕は、歩いて帰るという事を考え始めた。
 でも、どっちに行って良いかわからない。
 ここには、道がないんだ。
 原っぱだから。
 僕は今、原っぱの中にいる。
 足元には、幾つかの青い果物。
 草の臭いが、ちょっと良い感じ。
 頭の上には、空。
 赤い空。
 夕方なのかな?
 でも、太陽は真上にある。
 良くわかんないや。
 バカだから、僕。
 でも、バカな僕でも、早くおうちに帰らないとお父さんやお母さんに
 心配をかける事くらいは知ってる。
 2人のイタズラなら良いけど、違ったら大変。
 取り敢えず、適当に歩いてみよう。
 そう思った時――――

「よう。良く来てくれたね」

 誰かが僕に、そう言った。

■本編


前編

後編


 



 ●その他の作品
  落ちぶれ絵師の正しい異世界報復記 (完結) 
  ロスト=ストーリーは斯く綴れり (完結) 
  αμαρτια(アマルティア) (毎週土曜up!) 
  アクシス・ムンディの萌芽更新 (不定期連載中)
  新米探偵・狭間十色 (不定期連載中)
  
こすぱ!!! (不定期連載中)
  魔王討伐!俺、英雄…だったはずなのに!? (書籍・全3巻) 宝島社刊/このライトノベルがすごい!文庫




  
 これくらいの長さの短編を今後も掲載すれば読むよ、と言う方がおられましたら

  ←こちらのWEB拍手をクリックして頂ければ幸いです。需要チェックにご協力下さい〜

 

もどる