AIRONBANNER.JPG - 12,399BYTES



■Prologue

 世の中には、色んな形の恋愛があって良いと思う。
 20年前のトレンディドラマとか、5年前の韓流ドラマみたいな
 無駄にドラマティックな恋愛もそれはそれで善し。
 ごく平凡なサラリーマンとごく平凡なOLがありきたりな合コンで
 知り合って、ごく普通に結婚して凡庸な家庭を築くような恋愛だって
 十二分に価値のあるものだ。
 恋愛に個性なんて必要ない。
 ただそこに在れば、それで良い。
 恋愛ってのは、要するに星だと思う。
 夜空に瞬く星。
 市販の望遠鏡でじっくりと見れば、その形や色はわかるかもしれない。
 更に高度な望遠鏡を使えば、その細部まで見渡せるかもしれない。
 実際に観測に行けば、温度や成分までわかるかもしれない。
 でも、そんな事をする必要はない。
 僕たち一般人は、一つ一つの形や構成を見るなんて、野暮な事は
 しなくても良い。
 夜空に瞬く無数の星。
 それを見るだけで良い。
 そこに数多の星があるってだけで、僕達は安心できる。
 そこに散見される輝きが今日も見えるってだけで、僕達は勇気を貰える。
 恋愛ってのは、そう言うものだと思う。
 でも、自分の事に関しては、やっぱりそんな訳には行かなくて。
 僕達は、見なくても良い所までじっくりと見てしまう。
 そして、一度は絶望するんだろう。
 自分の抱いていた美しい星と、望遠鏡で覗いた星のギャップに。
 でも、全てはそこから。
 そこに辿り着くまでには、やっぱり最初はその輝きに憧れないと行けない。
 そうやって興味を持って、やっと詳しく見てみたいって思えるんだから。
 恋愛は星。
 近付けば、太陽みたいに灼熱の星で、溶けてしまうかもしれない。
 そんな危なっかしい事を、僕達はずっとやり続けて来た。

 そして、僕もまた。

 今、その真っ只中にいた――――


■本編


前編

後編


 



 ●その他の作品
  落ちぶれ絵師の正しい異世界報復記 (完結) 
  ロスト=ストーリーは斯く綴れり (完結) 
  αμαρτια(アマルティア) (毎週土曜up!) 
  アクシス・ムンディの萌芽更新 (不定期連載中)
  新米探偵・狭間十色 (不定期連載中)
  
こすぱ!!! (不定期連載中)
  魔王討伐!俺、英雄…だったはずなのに!? (書籍・全3巻) 宝島社刊/このライトノベルがすごい!文庫



  
 もし、万が一にも「楽しく読んだよー」と言う方がおられましたら

  ←こちらのWEB拍手をクリックして頂ければ幸いです。

 

もどる